東急とJR東海は今秋、豪華観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」の運行区間を新たに愛知、岐阜両県へ拡大する。「東海道・富士クルーズ」と銘打った新プランは、東海地方の歴史文化に触れたり、各地の食材を生かした料理を楽しんだりする3泊4日の旅だ。
2017年に登場したザ・ロイヤルエクスプレス(8両編成)は、伊豆半島を始め北海道や四国などで運行してきた。両社は23年の東急新横浜線の開業を機に連携を深め、昨秋にはザ・ロイヤルエクスプレスで静岡県を横断する旅を企画した。
新プランの「東海道・富士クルーズ」は、東海道線の横浜駅を発着。初日は駿河湾や富士山などを車窓から眺め、静岡で伝統工芸づくりを体験する。2日目は、うなぎ料理の昼食を車内で楽しみながら岐阜駅へ。うだつの上がる街並み(岐阜県美濃市)もしくは、国宝・犬山城(愛知県犬山市)や木曽川などを観光。3日目は岐阜駅から鷲津駅へ向かい、浜名湖畔で宿泊する。
6月30日に名古屋市内であった新プランの発表会見で、東急の松田高広・事業統括グループ部長は「東海道の魅力はまだまだあると感じている。歴史深いこのエリアの素晴らしさをお伝えする機会になると思う」と話した。
運行期間は11月7日~12月22日の計6回で、各列車で最大26人を募集し、旅行代金は1人82万円~89万円(税込み、2人1室利用)。7月31日まで募集を受け付け、抽選販売となる。詳細は公式ホームページ(https://www.the-royalexpress.jp