東海道新幹線で8月、「こだま764号」の床下から発煙したトラブルについて、JR東海は17日、メーカーなどと実施した調査の結果と再発防止策を発表した。
トラブルは8月15日、米原(滋賀県)―岐阜羽島(岐阜県)間を走行中に起きた。モーターの出力を調整する「主変換装置」の内部で複数の機器が故障。回路に過大な電気が流れ、発煙した。
調査によると、モーター出力を調整する電気回路を構成する「パワーユニット」はメーカーによる修理後、出荷する際の性能試験が不十分だったという。また、異常時に電気を遮断する「遮断器」は過去の作動時にわずかな変形が生じ、不具合につながったとしている。
今後、パワーユニットについては新品と同等の性能がない部品は全て交換し、遮断器は一度でも作動したものは取り換える運用に変更するなどの再発防止策を進める。