JR山手線で5月、走行中の電車のパンタグラフが次々と破損し、長時間運休したトラブルで、JR東日本は6日、昨年11月に実施した架線工事の施工ミスが原因だったと発表した。その後の点検も怠っていたという。
JR東によると、新橋駅構内の架線で、変電所から届く電力をトロリ線に送り込む「き電分岐装置」と、トロリ線を支える「補助吊架(ちょうか)線」の接続部が破断。吊架線が垂れ下がり、通過した電車計21編成のパンタグラフを壊した。接続金具を圧縮してつなぐ際、工具の設定を誤って圧縮が不十分となり、吊架線が発熱して破断したという。
施工後は接続金具の状態から仕上がりを確認する決まりだったが、それも不十分だったという。