東京電力柏崎刈羽原発=2023年6月18日午後2時16分、新潟県柏崎市、刈羽村、朝日新聞社機から、岩下毅撮影

 新潟県議会は18日、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働の是非を問う県民投票条例案を反対多数で否決した。採決は県議52人のうち、自民や公明などの反対が36、賛成は16だった。

 条例案は市民団体が約14万3千筆の署名を集めて条例制定を直接請求したもので、花角英世知事は「二者択一では多様な意見を把握できない」との否定的な意見をつけていた。

 柏崎刈羽原発の再稼働に向けたハードルは花角知事の同意のみで、花角知事は判断の前に「県民の受け止めを見極める」として公聴会などを実施する方針。今回の否決が判断に及ぼす影響は限定的とみられる。

 最大会派の自民はこの日の反対討論で、花角知事の否定的な意見に追随する考えを表明した。野党系会派などは修正案を提案したが、県議会はこれも反対多数で否決した。

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