東関東大会への出場が決まった高根沢町立阿久津中=2024年8月12日、宇都宮市明保野町、©フォトライフ

 第66回栃木県吹奏楽コンクール(県吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)は12日、宇都宮市の市文化会館で最終日の審査があり、20団体が出場した中学A(50人以内)は5団体が金賞に輝いた。そのうち4団体が県代表に選ばれ、9月8日に同館で開かれる東関東大会への出場が決まった。

 結果は次の通り。(出演順、◎は東関東大会に出場)

 ◇中学A

 【金賞】宇都宮市立豊郷、◎高根沢町立阿久津、◎宇都宮市立陽南、◎小山市立小山第三、◎栃木市立東陽

 【銀賞】小山市立小山城南、那須塩原市立三島、小山市立小山第二、県立佐野高付属、壬生町立壬生、小山市立大谷、宇都宮市立宮の原、宇都宮市立泉が丘、さくら市立氏家、那須塩原市立西那須野、宇都宮市立清原

 【銅賞】宇都宮市立星が丘、壬生町立南犬飼、芳賀町立芳賀、栃木市立栃木西

宮の原中、魔法の国の冒険「楽しく」

 緊張感で、ぴんと張り詰めた空気の中、宇都宮市立宮の原の課題曲Ⅲ「メルヘン」(酒井格作曲)が、始まった。

 「最初のソロで、魔法をかけたい」と話していた品田亜希部長(3年)のアルトサックスソロが決まると、予言通り、そこから「魔法の国の冒険」が始まった。2020年から顧問を務め、昨年からは外部指導員として指導する星弘敏さん(65)の指揮棒に合わせ、めまぐるしく変化する物語の場面が、音で描かれていく……。

     ◇

 3月、3~8人で出場する全日本アンサンブルコンテストに、品田さんらが「サクソフォン四重奏」で出た。県内の中学校として24年ぶりの快挙だった。練習を重ねて飛躍的に上達し、全国大会で堂々と演奏する4人の姿を見た片山惺心(りこ)副部長(3年、トランペット)は「全国のレベルは高いけど、宮中は負けていない。あんな表現がしたい」と感じた。

 品田さんらは、その音楽が何…

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