国が進める核燃料サイクル政策について、青森県と関係閣僚が話し合う会議が24日、首相官邸で開かれた。使用済み核燃料からプルトニウムなどを取り出す再処理工場(青森県六ケ所村)の完成が大幅に遅れていることに対し、政府は官民を挙げて取り組む姿勢を示した。
再処理工場は核燃料サイクルの中核となる施設だが、完成延期が繰り返されている。運営会社の日本原燃は8月、完成を約2年半遅らせ、2026年度中になると発表した。県内には使用済み核燃料の一時保管場所があり、再処理工場が稼働しなければ、いつまでも留め置かれるのではないかとの懸念の声が出ている。
この日の会議では、新しいエネルギー基本計画の素案で、一時保管場所にある使用済み核燃料は、再処理工場に搬出すると明記したことなどを報告した。宮下宗一郎知事からは、今後も国に協力していく意向が示されたという。
再処理工場の完成が遅れてい…