戦後の上方落語復興に貢献した落語家、桂米朝さんの顕彰碑が大阪市住吉区住吉2丁目の住吉大社に建立され、30日に除幕式があった。
2003年から毎秋に開く「升の市住吉寄席」で米朝一門と縁のある同大社に、と23年から準備してきた。寄席の1回目に米朝さんが色紙に書いた「一期一会」の揮毫(きごう)を境内にあった石に彫り、船玉神社前に建てた。
弟子で長男の桂米団治さん(66)は、子どもの頃からお参りに来ていた。「楽しみが増えました」。孫弟子の桂南光さん(73)は「三遊亭円朝のような、上方のすごい噺家(はなしか)だったと残っていくんじゃないか」と話した。
今年は米朝さんの生誕100年と没後10年の節目。命日の3月19日と20日に大阪市北区のサンケイホールブリーゼで開く「米朝十年祭」から、11月8、9日の東京・有楽町朝日ホールまで、各地で記念落語会を予定している。