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桐朋女子高校時代の話をする作家の桐野夏生さん=2025年7月22日、東京都武蔵野市、筋野健太撮影
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 自由で個性あふれる校風で知られる私立桐朋女子高校には、各界で「我が道」をゆきながら活躍する多くの卒業生がいる。桐朋女子での日々は、その後の人生にどんな影響を与えたのか。直木賞受賞作家で、日本ペンクラブ会長として文壇を牽引(けんいん)する桐野夏生さん(73)に聞いた。

高校思い出クリック~青春群像記~

高校をシリーズで紹介する企画。今回は桐朋女子高校の初回です。

 中学2年の冬に、札幌市から東京都武蔵野市の公立中学に転校してきました。

 翌年、都立高校を受験しました。ちょうど学校群制度が始まった初年で、内申書が重視されるという噂(うわさ)が立ったりして、皆不安だらけでした。私は72群の「立川・国立」を受験しましたが、見事に落ちました。

 唯一、私立で受験していたのが桐朋女子でした。女子校は初めての経験だったので、不安半分、楽しみ半分でした。

 でも、入ってみたら、とても自由で、このままでいいんだ、という肯定感にあふれた学校でした。校則に縛られる公立校とは違って、個性も能力も考え方もさまざま。ユニークな生徒ばかりで、女性の力みたいなものをすごく感じる場所でした。

「こんなにも自由で愉快」 初めて知った女子の集団

 夏のプール特訓が印象に残っ…

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