Smiley face
乱気流に見舞われた機内で負傷したオーストラリア人搭乗者。2024年5月23日、タイの首都バンコクの病院で=AP
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 英国を飛び立ったシンガポール航空の旅客機が21日に乱気流に見舞われ、1人が死亡した事故で、搭乗者20人以上が脊椎(せきつい)や脳などを損傷し、6人が重体であることが明らかになった。短時間に高度を約145メートルも上下した機内で、体を強く打ち付けるなどしたことが原因と見られる。乱気流を正確に把握することは難しいのが実情だ。

 シンガポール航空によると、この旅客機はロンドン発シンガポール行きのSQ321便。機体はボーイング777―300ER。飛行中に乱気流に巻き込まれ、21日午後3時45分(日本時間同5時45分)にタイの空港に緊急着陸した。航空機には乗客211人と乗員18人が搭乗していた。乗客に日本人は含まれていないという。

 この事故で、英国籍の男性(73)が死亡。死因は心臓発作とみられる。このほか、米CNNなどは、22人が脊椎や脊髄、6人が頭蓋骨(ずがいこつ)と脳、13人が骨や筋肉を損傷したと報じた。英BBCによると、けが人には脳振盪(しんとう)を起こした2歳児も含まれるという。

 機内はどんな状況だったのか。

 CNNが報じた搭乗者の目撃情報によると、事故当時は多くの人が朝食をとっており、座席から投げ出されたり、頭上の荷物棚に頭をぶつけたりする人がいた、という。

乱気流の強さ、増す傾向か

 航空機の飛行状況を提供する…

共有
© 2024 Japan Today. 無断転載を禁じます。