かつて欧州から日本に持ち込まれた後、姿を消していた種類のカキが三陸の海で見つかり、11月、試験養殖が始まった。確認したのは3歳から貝に魅せられている若手研究者。外食業界から需要拡大を期待する声もある。
6日、カキ養殖が盛んな岩手県山田町の山田湾の養殖のいかだに、他のカキとは異種の生後6カ月のカキ2万匹が初めてつるされた。11日までに計16人の漁師が計7万匹の養殖を始め、来年冬の出荷を目指す。養殖に手を挙げた1人、山崎裕史さん(34)は「今まで山田湾で生き延びていたとは。全力で育てたい」と意気込む。
きっかけは昨年4月、岩手県水産技術センター増養殖部の寺本沙也加・専門研究員(30)が、山田町のカキ養殖漁師のインスタグラムに、見慣れない貝の写真を見つけたことだった。
日本にいないはずのカキが
日本で養殖されている「マガ…