見つかった「バイカルハナウド」とみられる植物の花=環境省北海道地方環境事務所提供

 キャンパス内で見つかった危険植物「ジャイアント・ホグウィード(バイカルハナウド)」とみられる植物について、北海道大学(札幌市)は3日、「参照できる標本がなく、特定には至らなかった」との調査結果を発表した。ただ、在来種とは「明らかに異なる」という。

  • 触ると皮膚ただれる危険植物「バイカルハナウド」か 北海道大で発見

 バイカルハナウドは触ると皮膚がただれる危険植物。北大は「似ている植物がある」と6月24日に、外部からの指摘をうけ、調査していた。

 特定には至らなかったが、海外の類似種からも危険性が報告されている。北大は札幌キャンパス内を2日間かけて調査。現時点で類似した植物は確認されなかったという。

 植物が発見された場所は「土壌中に種子が残されている可能性がある」とし、立ち入り禁止を継続する。

 バイカルハナウドとみられる植物は、北大とは別の札幌市内の場所でも見つかっている。

 環境省北海道地方環境事務所はバイカルハナウドとみられる植物の見分け方について資料を作成し、公開した。

 北大で見つかった植物の特徴を花、果実、葉などに分け、フローチャート式で在来種のセリ科植物と識別できるようになっている。

 外側の花びらが深く割けていることや、果実表面の模様が太く、先端が膨らんでいることなど、特徴をそれぞれ写真と共に示した。

 担当者は「北海道には似た大型のセリ科が多く(バイカルハナウドへの)関心が高まっている。識別の方法を示すことで、慎重に対応していただきたい」と話す。

共有
Exit mobile version