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県岐阜商の選手らを県庁の職員らが拍手で出迎えた=2025年9月4日午前9時18分、岐阜県庁、板倉吉延撮影
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 第107回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)で4強入りした県岐阜商の選手ら6人が4日、岐阜県庁を訪れ、江崎禎英知事に甲子園での成果を報告した。玄関では、県庁の職員ら約250人が拍手で選手らを出迎えた。

 江崎知事は、明豊(大分)との3回戦を現地で観戦。県岐阜商の躍進に「この夏、岐阜県の名が全国にとどろいた。あれほどの感動を味わったことはなかった」とねぎらった。河崎広貴主将(3年)は「たくさんの支援や声援で、ベスト4に勝ち上がることができた。ありがとうございました」と感謝を述べた。

 4番打者の坂口路歩(ろあ)選手(3年)は、準々決勝の横浜戦でのサヨナラ打について「横浜戦は挑戦者として楽しめた。(サヨナラ打は)一生忘れられないんじゃないか」と振り返った。

 生まれつき左手の人さし指から小指がない横山温大(はると)選手(3年)には、同様に左手にハンデがある熊本県の木村敬知事からの「すばらしかった。ぜひ熊本におこし下さい」とのメッセージが伝えられた。横山選手は「いろいろな人に届いていたことが、うれしかった。感謝の気持ちを忘れずにやっていきたい」と話した。

 県岐阜商から江崎知事に対し、甲子園への出場を記念したタオルやTシャツが贈られた。県から同校には、練習球5ダースが提供されるという。

 その後、選手らは岐阜市役所を訪れ、柴橋正直市長にも甲子園での戦いを報告した。

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