東京都福生市、武蔵村山市、羽村市、立川市、昭島市、瑞穂町にまたがる米軍横田基地(中央)=2023年4月

 有機フッ素化合物(総称PFAS)を含む水が米軍横田基地(東京都福生市など)から敷地外に漏出した疑いがある問題で、国や都などは14日、横田基地へ立ち入り調査を実施し、排水路へ流す前の残水をサンプル採取したと発表した。今後、採取した水から基準を超える濃度のPFASが出ないか確認するという。

 この問題は昨年10月、防衛省が米側から「8月の豪雨でPFASを含む貯水池の水があふれ、敷地外に出た可能性がある」と連絡を受けて発覚した。

 米側は今年4月、貯水池に残った水を活性炭フィルターを使って浄化処理し、雨水排水路に放流するといった再発防止策を説明。国などによると、この日の調査の際に米側から、約150万リットルの残水を約10日かけて浄化処理し、サンプル水が基準を下回ったことを確認してから放流するとの説明を受けたという。

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