近現代の名建築を公開するイベント「東京建築祭」が17日、始まった。神田川や日本橋川などを行く船から街を眺めるツアーでは、参加者が日本橋の日証館や、首都高の橋脚、神田の旧万世橋駅跡などをJR東日本の社員らの解説で楽しんだ。
今月25日まで、東京都内の名建築や大学施設、商業施設で特別公開などがあるほか、建築家や学者が解説するガイドツアー、関連イベントが開かれる。
催しは今年で2回目を迎え、参加する建築物は90以上となった。プログラムの数も昨年比2倍ほどになり、地域も南は品川、北は上野まで広がった。建築祭実行委員長の倉方俊輔・大阪公立大教授は「水辺から街を見ると、普段地下鉄の移動で離れていると思っていたものが、実は近いことに気づく。文化財などの建築だけでなく、インフラのディテールや、私たちの生活を作っている街の魅力を再発見してほしい」と話した。
【動画】ガイドを聞きながら、東京の川から建築物を見るクルーズツアーが開かれた=西岡臣撮影