次期ローマ教皇として有力視される主な枢機卿

 ローマ教皇庁(バチカン)は28日午前、フランシスコ教皇(88)の葬儀後初めてとなる枢機卿会議を開く。今後、後任を決める秘密選挙「コンクラーベ」に向けた動きが本格化する。投票権を持つのは、71カ国から集まる80歳未満の枢機卿135人。14億人の信者を束ねるトップは誰か。「パパビリ」(教皇候補)をめぐる議論が熱を帯びる。

 コンクラーベはカトリック教会の中で教皇に次ぐ地位の聖職者である枢機卿が次期教皇を決める選挙。ミケランジェロの壁画「最後の審判」で有名なバチカンのシスティーナ礼拝堂が会場となる。外部との接触を遮断された枢機卿たちが全体の3分の2を上回る票を得る枢機卿が出るまで投票を繰り返す。

 ローマ教皇庁は26日に控えるフランシスコ教皇の葬儀が終わるまでは、コンクラーベに関する情報は明らかにしないとの立場だ。ただ、選挙の開始は原則として教皇の死去から「15日以降20日以内」と定められ、5月上旬の実施が有力視される。イタリアを始め欧米メディアでは次期教皇候補の名前が連日取りざたされている。

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