武見敬三厚生労働相は2日、閣議後の記者会見で、自身の政治資金パーティーを先月29日に開いたことを明らかにした。その上で、大規模なパーティーの自粛を定める大臣規範については「盛大にやったわけではない」とし、抵触しない考えを示した。
政治資金パーティーは都内のホテルで開かれた。会費は2万円。数百人規模の参加があった。
大臣規範は2001年に閣議決定され、大規模なパーティーの自粛を求めている。ただ「大規模」の定義はない。武見氏は会見で「現行法に基づいてやった」と話した。また、パーティーを開催した理由について、「私の事務所の金庫は7月中旬で全く空になることになっていた。背に腹は代えられなかった」と説明した。
政治資金パーティーをめぐっては、自民党の派閥が収入の一部を裏金化していた。この点を問われると、武見氏は「裏金作りに使われた派閥のパーティーのあり方に関しては極めて遺憾」としつつ、「事務所が破産宣言をしなきゃいけないぐらいの状況であったことをふまえ、通常と同様の形でやった」と述べた。(藤谷和広)