シリアの首都ダマスカスで2024年4月2日、イスラエルによるとみられる攻撃で破壊されたイラン大使館領事部の建物=ロイター
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 イランがイスラエルに対し、初の直接攻撃を行いました。イランは、シリアにあるイランの外交施設が攻撃されたことへの報復であり「自衛権の行使」としていますが、イスラエルは「一線を越えた」とし、報復をほのめかしています。国際社会は中東の戦火の拡大を止められるのでしょうか。東京大の鈴木一人教授(国際政治経済学)に聞きました。

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 イランのイスラエルに対する攻撃の引き金は、シリアにあるイランの大使館が攻撃されたことだった。イスラエルによるものと見られるが、ウィーン条約で守られる在外公館を攻撃したことは、大きな問題だ。ところがこの時、先進7カ国(G7)がこの攻撃を非難することはなかった。

手放しの擁護は腑に落ちない

 イランは今回の攻撃について…

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