サクラパックス社長の橋本淳さんは、「みなさんに笑顔になっていただく」と真剣に語った=富山市、中島隆撮影

 その会社は、東に大きな災害があれば、段ボール製のベッドや仕切りをつくり、避難所などにもっていく。

 その会社は、西に大きな災害があれば、募金活動の先頭に立つ。

 その会社の経営理念は、これだ。

 「ハートのリレーで笑顔を創り、世界の和をつなぐ。」

 富山市にある段ボールメーカーの「サクラパックス」は、そんな会社。3代目社長である橋本淳さん(54)は、ふりかえる。

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 「でも、もともと私は、自分がよければいいという利己的な人間だったんです」

 変わったきっかけは、2011年の東日本大震災だった。

    ◇…

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