Smiley face
写真・図版
昨年5月に宮城県七ケ浜町であった巡回ラジオ体操。600人近くが参加した=かんぽ生命提供

 ♪♪腕を前から上にあげて、大きく背伸びの運動~~。おなじみラジオ体操の「特別巡回・みんなの体操会」が、10月6日、宮城県名取市立不二が丘小学校のグラウンドにやってくる。1974年に同じ場所で開かれてから50年の節目に合わせての開催だ。

 NHKラジオで毎日放送されるラジオ体操は、年に50会場ほどを巡回し、生放送されている。74年8月3日には不二が丘小で開かれた。

 同小ではその後、8月3日を「ラジオ体操の日」と定め、毎年この日、児童や保護者、地域の人が一緒にグラウンドでラジオ体操をしてきた。東日本大震災があった2011年やコロナ禍の間を除いて続けられ、150~170人ほどが集まるという。

 50周年の記念にと、PTAが市を通じて誘致を働きかけ、2度めの巡回が実現した。当日はピアノの生演奏も入る。PTA役員の笹森波さん(52)は「当時の小学生がいま60歳前後で、親子3代で参加してきた人もいる。地域がみな楽しみにしている」と話す。

 6日の体操会は6~7時で、6時半からNHKラジオ第1で全国に生放送される。参加無料。問い合わせは市文化・スポーツ課(022・724・7177)。(石橋英昭)

     ◇

 〈ラジオ体操の歴史〉1925年、米国の保険会社でラジオ放送による健康体操が行われ、視察で渡米していた旧逓信省簡易保険局の課長が、日本で紹介。28年、簡易保険局が中心となり、「国民保健体操」として日本放送協会の協力で放送・普及が始まった。現在なじみがある「ラジオ体操第1」は51年から。2028年がラジオ体操百周年となる。

共有