札幌市中央区大通東エリアにできる水素エネルギーを活用する新集客交流施設のイメージ=札幌市提供

 水素エネルギーでホテルやカフェを運営–。

 札幌市は24日、「水素モデル街区」として整備を進める中央区の大通東5~6丁目の市有地に2028年3月に完成予定の新たな集客交流施設の概要を発表した。今月から営業が始まった水素ステーションに隣接し、運営では温室効果ガスの実質的な排出量ゼロ化(=ゼロカーボン)をめざす。

 事業者は、民間から企画提案を求める「公募プロポーザル」でいずれも札幌市に本社がある「土屋ホーム不動産」と「じょうてつ」に決まった。新施設は木造4階建て(延べ床面積約2千平方メートル)で、北海道産の木材を多く使用。ベーカリーカフェやシェアスペース、ロングステイに適したホテルができる予定という。

 秋元克広市長は会見で、「水素の活用、ゼロカーボンの取り組みを象徴した施設になる。市民の方に目に見える形で理解を深めていただける契機になるのでは」などと期待を述べた。

 国の脱炭素先行地域である市は、二酸化炭素を出さずに停電時でも電気や熱を供給できる「災害に強く環境にやさしいモデル街区」の整備を進めており、新施設は水素ステーションに続く第二弾。

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