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将棋の第66期王位戦七番勝負第4局に臨む藤井聡太王位(右)と挑戦者の永瀬拓矢九段(左)=2025年8月20日、福岡県宗像市、日本将棋連盟提供

 将棋の藤井聡太王位(23)=名人、竜王、王座、棋聖、棋王、王将と合わせ七冠=に永瀬拓矢九段(32)が挑戦している第66期王位戦七番勝負(新聞三社連合主催)の第4局が19、20の両日、福岡県宗像市で指され、挑戦者の永瀬九段が130手で勝ち、シリーズ成績を1勝3敗とした。カド番をしのぎ、初の王位獲得に望みをつないだ。第5局は26、27の両日、徳島市の「渭水苑(いすいえん)」で。

 戦型は「角換わり腰掛け銀」。1日目終了時点ではAI(人工知能)の評価値は「ほぼ互角、永瀬挑戦者がわずかにリード」。ただし、持ち時間各8時間のうち、消費時間は藤井王位が4時間20分、永瀬挑戦者が2時間13分。2時間ほど藤井王位が多く消費している状況だった。

 2日目に入り、永瀬挑戦者が優勢に。藤井王位は持ち時間を使い切り、1手1分未満で着手しなければならない「1分将棋」に入るまで粘ったが、永瀬挑戦者が勝ちきり、今期王位戦での初勝利をつかんだ。

 本局は、1日目の19日午前11時35分から午後0時30分まで音響設備のトラブルで対局が中断した。非常に珍しいハプニングだった。

 王位戦中継ブログによると…

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