男性比率が高く、将来的に人材不足も懸念されている理系分野で、女性を増やす試みが広がっている。女子中高生向けのプログラムは高倍率になるものもあり、関心の高まりがうかがえる一方、理工系学部で学ぶ大学生の女性比率は伸び悩んでいる。企業や大学は人材の掘り起こしにつなげようと、さまざまな取り組みに力を入れている。
まなviva!(学び場)
幼い子どもから、人生のベテランまで。日々の暮らしの中に、学びは満ちています。「学ぶ」をとりまく喜怒哀楽や最新事情を伝えます。
「さむーい!」
零下11度に温度設定された「環境試験室」に入った女子中高生たちから、悲鳴交じりの声が上がった。吐く息が真っ白くなる室内に置かれていたのは、1台の車だ。温度や気圧を変えながら、日本と異なる環境下でも車が安全に動くかを確認しているという。
自動車大手SUBARUの東京事業所(三鷹市)で3月下旬、都主催の女子中高生向けオフィスツアーが開かれ、抽選で選ばれた30人が訪れた。
施設見学のほか、技術職の女…