智弁学園―健大高崎 九回裏健大高崎2死一塁、最後の打者を空振り三振に仕留め完投勝利した智弁学園の田近=有元愛美子撮影

(14日、第106回全国高校野球選手権大会2回戦 健大高崎1ー2智弁学園)

 智弁学園のエース左腕田近楓雅(ふうが)はチェンジアップの切れが抜群だった。

 1点を先取された直後の一回1死一塁。大会屈指の好打者、健大高崎の4番箱山遥人をチェンジアップで空振り三振に仕留めた。「あそこで三振を取れたのがきょうの結果につながった」。10奪三振のうち、8個はチェンジアップを決め球に使った。

 所属した硬式チームの監督に投げ方を教わった中学1年以来、質を高めてきた。いまでは右打者には外に逃げるように、左打者にはまっすぐ縦にと「落とし方」を操れる。

 今春の選抜王者に無四死球の109球で完投しても、涼しい顔をするから頼もしい。「二つ目の相手に勝っただけ。最初から打たれない自信があった」

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