沖縄戦で、腕と足に傷を負った山下和明さん=2025年1月24日、大分県国東市、小林一茂撮影 火炎放射器で焼かれるサトウキビ畑、戦車に突撃していく兵士、手榴弾(しゅりゅうだん)を胸に抱き、散っていった戦友――。 沖縄戦の記憶は、終戦から80年経つ今も鮮明に焼き付き、ともに戦った仲間たちの姿を時折、夢で見る。 「戦争はしちゃいかん」。そう繰り返す大分県国東市の山下和明さん(97)の体には、銃撃された傷痕が、今も残る。 地元の国民学校高等科を卒業…