自民党の裏金事件に、新総裁はどう向き合うべきか――。「政治とカネ」の問題にメスを入れるよう期待する国民と、大幅な制度変更に後ろ向きな所属議員の間で、候補者たちがどこまで抜本改革に踏み込むか、「本気度」が問われている。
26日に立候補表明した河野太郎デジタル相(61)=麻生派=は、裏金事件について「(政治資金収支報告書への)不記載金額の返還で、けじめとして前へ進みたい」と語った。方法や手続きには触れなかったが、裏金問題の政治的責任を追及する姿勢を示した形だ。
この発言に対し、裏金づくりに関わった派閥を中心に、反発や疑問の声が広がる。
1070万円の不記載があっ…