「弁天島サイクルゲート」のコンテナハウスは、東京・品川のリニア中央新幹線の工事現場で使われていたものを活用している=浜松市中央区、JR東海提供

 JR東海が、「沿線の活性化」を掲げ、静岡県の浜名湖周辺でサイクリング事業に乗り出した。地元の観光協会との協力に加え、サイクリング雑誌の発行会社を子会社化するほど力が入る。検討は、コロナ禍のさなかに始まった。

 浜名湖に浮かぶ島にあるJR東海道線の弁天島駅(浜松市)。駅近くの海浜公園に置かれたコンテナハウスが、JR東海が地元の観光協会と運営するサイクリング拠点「弁天島サイクルゲート」だ。5月31日にオープンした。

人気アニメとのコラボも

 初心者でも乗りやすい電動アシスト機能付きのe―bikeや、本格的な高機能スポーツバイクまで、1日2千~7千円で借りることができる。

 開店記念として、駅周辺や駅から15キロほどの位置にある舘山寺温泉の飲食店、観光施設で使える2500円分のクーポンもつくった。8月31日まで、1500円(新幹線を利用すると500円)で購入できる。

 6月8日には、東海道線の静岡―新居町を、臨時列車「快速 はまクル」が1往復する。全席指定(販売終了)で自転車を解体せずに持ち込め、弁天島駅にも停車する。今後の定期運行は難しいが、人気アニメとのコラボ企画なども展開して、盛り上げをはかる。

「沿線に冷たい会社」一変

 自転車専用道路が整備される…

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