突風で壁や屋根に大きな被害を受けた建屋=2024年10月5日午後1時1分、浜松市中央区西丘町、青田秀樹撮影

 浜松市南部で被害が相次いだ突風について、静岡地方気象台は4日、竜巻だった可能性が高いと発表した。風速は毎秒50メートルほどだと推定した。

 突風は3日午後5時半ごろ、市内の何カ所かで発生した。このうち、東名高速道路の浜松西インターチェンジ近くの同市中央区湖東町から根洗町にかけては、竜巻が南西から北東方向へと数キロ移動したとみられるという。

 活発な積乱雲が付近を通過中だったことに加えて、被害や痕跡が帯状に分布している▽突風は1分ほどの短時間で、ゴーッという音が移動した▽建物の壁面の高い位置に泥が付着している――などの竜巻の特徴を現地調査や住民らへの聞き取りで確認したとしている。

 風速については、被害状況から風速を評定できるJEFスケールといわれる手法で推定。屋根材の下に敷く野地板の飛散や、軽自動車・小型車の横転などから判断して毎秒50メートルほどだと推定できるという。(青田秀樹)

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