「海なし県」の群馬県がブランドサーモンの開発に力を入れている。これまで開発した大型の「ギンヒカリ」、釣り専用の「ハコスチ」に続き、31日には新たに「超絶サーモンV3」を発表した。サーモンのイメージを覆して白っぽい身に仕上げ、魚粉をおさえたえさを与えて環境にも配慮しているという。県は3種まとめて「超絶サーモン軍団」とネーミングして売り込んでいく。
新たなサーモン「超絶サーモンV3」は、群馬県水産試験場に由来する2種類のニジマスを交配している。身を赤くする色素を含むえさを与えず、白っぽい身に育てて差別化した。出荷の3カ月以上前からカタクチイワシなど魚粉の割合を少なくしたえさを使っている。
脂質の含有量はスズキやヒラメ、タイなど海の白身魚に近く、ヘルシーだ。加熱すると、ふっくらやわらかでジューシーなうまみがある。川魚特有のクセもなく、多彩な料理に活用できる。
県がブランドサーモンの開発…