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明治ホールディングスが海外で販売しているチョコレート菓子「ハローパンダ」=2025年6月24日、東京都中央区、内藤尚志撮影

 1980年代後半に「こんにちはパンダ」として売られた明治のチョコレート菓子が、国内で再発売される可能性が出てきた。海外では「ハローパンダ」の名前で販売が続き、人気が広がっている。グローバルブランドに育てて、世界中に売りこむ構想も進んでいる。

 明治ホールディングス(HD)の松田克也社長が、朝日新聞の取材に明らかにした。

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 86年に東京・上野動物園でパンダの赤ちゃん「トントン」が生まれたのにあやかり、翌年から発売した。表面にパンダのイラストが描かれた小さなビスケット生地のなかに、チョコが詰まっている。国内では似たタイプの他社の菓子に競り負け、89年に販売を終えた。

 だが、海外では東南アジアや中国、米国など約30カ国・地域に売り先を広げ、4カ国に工場を構える。売上高は年200億円ほどあり、主力商品「チョコレート効果」に次ぐ売れ筋のチョコ菓子になった。昨秋には米国工場を増強する計画も発表した。

 松田社長は「グローバルブランドにするためにルールを決めることにした」と述べ、いまは売り先ごとに異なる味や形状について、年内をめどに共通化を進めていることを明かした。日本への「逆輸入」もめざすといい、時期は「近い将来」とした。

 明治HDは売上高の海外比率…

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