東京都の小池百合子知事は5日、学生に向けた都独自の留学費用の支援制度「東京グローバル・パスポート」を始めると発表した。来夏以降の留学を対象に1人あたり最大315万円を支給し、年間600人を募集する。コロナ禍で減少した留学生が戻りきっていないうえ、海外で物価高が進むなか、学生の海外留学を後押ししたい考えだ。
留学期間に応じて、28日から4カ月未満の短期と、4カ月から1年以内の中長期の2コースを設ける。留学先の物価水準をもとに補助の上限額を設定する。短期コースは最大90万円、中長期コースは最大315万円を支給する。
対象は、大学や大学院などに在籍する30歳以下の日本人学生。所得制限はなく、生計維持者が1年以上、都内に住んでいる場合に限る。
12月から来年2月27日まで募集。募集要項などの詳細は都のホームページ(https://www.seikatubunka.metro.tokyo.lg.jp/about/gaiyou/0000002460)で確認できる。