力投する海星の柿原倫也投手=2025年4月21日午前10時6分、県営、野崎健太撮影

 第156回九州地区高校野球大会(九州地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)が19日に長崎県内の2球場で開幕し、九州・沖縄8県の16校による熱戦が始まった。21日の準々決勝で海星(長崎1位)は西日本短大付(福岡推薦校)に、長崎商(長崎3位)は明豊(大分1位)に敗れ、4強入りはならなかった。創成館(長崎2位)と壱岐(長崎推薦校)は1回戦で敗れた。

 第65回九州地区高校軟式野球大会は20日に県内で始まり、長崎玉成は1回戦で、北松農・五島南は準決勝で敗れた。

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 海星の先発、柿原倫也投手(2年)は序盤、毎回走者を背負ったが、そのたびに「ギアを上げた」。直球で勝負を挑み、フライに打ち取るなどピンチを切り抜けた。

 だが五回、四球の走者に二盗を決められると、「自分が出した走者。何とか止めたい」と力んだ。低めに投げるつもりのカーブがやや浮いて、右翼へ先制の適時打を運ばれた。六回に降板すると、二番手も攻略され、チームは完封負け。

 「粘り不足だった」と悔やむ。夏の大会は暑さもあり、勝ち進めば連戦の疲れも出る。「大事な場面で持ちこたえられるよう、心も体もさらに鍛えたい」と夏を見すえた。

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