房総半島の最南端にある野島埼灯台(千葉県南房総市)が今月15日、再点灯100周年を迎えた。この節目にあわせ、これまで航海の安全のために海を照らしてきた灯台を、今度は足もとの地域を輝かせる拠点にしようという試みが動き始めている。その関連で同日、再点灯100年を祝う記念式典が同所で開かれた。
「未来に向け、観光や文化のシンボルとして、この灯台が輝き続けてほしい」。記念式典であいさつに立った千葉海上保安部の桜川正人次長は、こう強調した。
観光や文化を活性化させる役割を、この灯台は期待されているのだ。
理由の一つは、その美しさだ。
古い洋式灯台
野島埼灯台は、国内外からの…