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機体が沈まないよう、海上保安庁が周辺で警戒を続けた=2025年4月7日午前8時23分ごろ、福岡市西区の小呂島(おろのしま)沖、九州朝日放送提供
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 長崎県壱岐島沖で医療搬送用ヘリコプターが転覆して見つかり、3人が死亡した事故で、ヘリの位置情報が消えてから海上保安庁の捜索開始まで1時間あまり経っていたことが、関係者への取材でわかった。運航会社は、航空機の緊急事態をめぐる規定に反していないと説明しているが、航空関係者の中には、捜索への動きが早ければ救助も早まった可能性があるとの声がある。

 運航するエス・ジー・シー佐賀航空(佐賀市)や国土交通省などによると、患者ら6人が乗ったヘリは、6日午後1時半に同県の対馬空港を離陸し、2時15分に福岡市の病院に到着予定だった。しかし、1時47分に病院内の同社システム上でヘリの位置情報が消えた。

 病院にいた同社の運航管理担当者は、無線でヘリとの連絡を試みたが、ヘリが陸地に近づいて無線がつながるはずの時間になっても応答はなかった。担当者は2時10分に「ヘリと連絡が取れない」と本社に報告した。

 飛行計画と異なる状況に気づ…

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