消印が押された切手=2024年10月23日午後4時38分、広島市中区、遠藤花撮影

 使用済み切手の消印を消して、ネットを介して販売したとして、鹿児島県の会社役員の男(44)が郵便法違反(切手類偽造)の疑いで広島県警に逮捕された。どうして事件は起きたのか。

 県警によると、事件の端緒は昨年2月。山口県の男性が広島県大竹市の郵便局を訪れ、窓口で郵送物の支払いに切手を差し出した。その切手に、職員が違和感を感じた。

 切手は偽造品と判明。その後、県警がこの男性宅を調べたところ、未使用とみられる切手が大量に見つかった。男性はこれらについて、郵便局で差し出した切手とは別に入手し、「フリーマーケットサイトで購入した」と説明したという。

 未使用とみられる切手を、県警が鑑定したところ、消印を除去した使用済み切手だとわかった。男性は「使用済みの切手とは知らなかった」と説明。捜査関係者によると、未使用の切手と見分けがつかないほど精巧なものだったという。

男が明かした「消印の消し方」

 県警は今月、この男性に、消…

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