【神奈川】清泉女学院高校(鎌倉市)の音楽部が、ハンガリーで開かれた「ブダペスト国際合唱コンクール」で金賞を受賞した。5月5日には、9年ぶりとなる合同演奏会を鎌倉芸術館大ホールで開く。
コンクールは4月13~17日に開催され、11カ国26団体が出場した。
同部は、航空会社のストライキにより到着が大幅に遅れるトラブルもあったが、ユース部門、宗教曲部門、民族音楽部門の三つに参加し、全部門で金賞に輝いた。
民族音楽部門では、浴衣を着てわらべうた「あんたがたどこさ」などを披露。ラトビアの合唱団員らが身につけていた民族衣装の草冠と、浴衣の髪飾りを交換するなど、国際交流も実現した。
部長の平山咲葵(さつき)さん(2年)は「同じ言語が話せなくても、通じ合える音楽の力はすごいと思った」と振り返る。
OGで顧問の佐藤美紀子さんは清泉の指導を続けて27年目。ヨーロッパの教会で聞いた倍音による「天使の声」を響かせようと、多様な練習で「清泉サウンド」を育てている。
5月5日の同部と卒業生らによる合同演奏会では、コンクールで歌った曲のほか、信長貴富氏による委嘱作品「ガブリエラ・ミストラルの二つの詩」を組曲として初披露する。
元部長の奥園結帆(ゆいほ)さん(3年)は、「清泉サウンドを全員で響かせ、幸せの光をお届けしたい」と意気込む。
「清泉女学院音楽部×La Pura Fuente Joint Concert」は5月5日、鎌倉芸術館大ホール(鎌倉市大船6丁目)で午後1時開場。入場無料、全席自由席。