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 パリ・パラリンピックに初出場する舟山真弘(まひろ)(20)=早稲田大学=の卓球への情熱は、温泉施設で芽生えた。

 小学2年の時、家族旅行で静岡県熱海市を訪れた。宿泊した旅館には卓球台があり、やってみることに。すると、「すごく楽しい」。ぐっと心をつかまれた。

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 4歳の時、右上腕骨の骨肉腫を発症した。右腕の上腕骨と肩関節を切除して、右足の腓骨(ひこつ)を移植する手術を受けた。そのため右腕の骨は細く、腕を上げる動作などが難しい。

写真・図版
早稲田大学卓球部で練習に励む舟山真弘=2024年7月、東京都新宿区、岩堀滋撮影

 体を動かすのは好きだったが…

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