ドローンの操縦に挑戦する生徒たち=2024年8月6日、和歌山県かつらぎ町妙寺、大野博撮影

 和歌山県かつらぎ町にある県立紀北農芸高校で6日、田辺市の測量会社「初山」によるドローンの出前授業があり、環境工学科土木コースの2年生11人が参加した。

 まず、同社の石垣仁志取締役が教室で、ドローンを飛ばす際のルールや、測量など土木建設業界での最新の活用例について説明した。ドローンからカメラやレーザー測距装置で捉えたデータを組み合わせてパソコンで加工すれば3次元の図面ができる。高度が違う2地点間の距離を測ったり、盛り土の体積を算出したりもできるという。

 生徒たちはシミュレーターで操縦方法を学んだ後、校庭で小型ドローンを飛ばした。また、同社の社員が操縦する大型ドローンが、高度100メートル超の上空から撮影した学校周辺の画像をモニターで確認した。

 授業に参加した木下歩美さんは「将来は土木関係の仕事に就きたいので、高校生のうちにドローンに接することができ、ちょっと自信がつきました」と笑顔をみせた。

 出前授業を企画した小崎雅基教諭は「様々な企業と連携して実地で学ぶ場を設け、農業系高校の魅力をさらに発信していきたい」と話した。(大野博)

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