21日の準決勝に向け、打撃練習をする山梨学院の選手たち=2025年8月20日、兵庫県西宮市、池田拓哉撮影

 第107回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)の準決勝が21日、行われる。県勢初の決勝進出をかけ、山梨学院が第2試合で沖縄尚学と対戦する。深紅の大優勝旗まであと2勝だ。

 選手たちは20日、兵庫県西宮市のグラウンドで約2時間、守備や打撃の練習に汗を流した。

 今大会で4試合を戦った沖縄尚学の失点はわずか4。高い投手力と堅い守備に定評がある。エースの左腕・末吉良丞投手と右腕・新垣有絃投手の2年生コンビが投手陣の柱だ。

 金足農(秋田)との1回戦、仙台育英との3回戦では末吉投手が完投。2回戦の鳴門(徳島)、準々決勝の東洋大姫路(兵庫)との対戦では、新垣投手から末吉投手への継投で勝利した。

 山梨学院の吉田洸二監督は「沖縄尚学とは一度戦ってみたかった。左右の投手がともに素晴らしい。相手は継投でくるのではないか」と話す。打撃が好調な山梨学院だが、「今まで通りバットを振れるかは、先発投手の出来にかかっている」と語った。

 梅村団主将(3年)は「山梨学院の伝統である走塁を交え、いいヒットを要所で打って得点したい」と意気込んでいた。

 一方、沖縄尚学はこの日、同じ西宮市内の別のグラウンドで練習した。比嘉公也監督は山梨学院について「投手もいいし、1番から9番まで全員がバットを振れている。隙がないチーム。警戒する選手は全員」と話した。

共有
Exit mobile version