2月10日夜、東京都文京区の東京ドームシティホール。色とりどりのバルーンを持った観客が見上げるスクリーンには、麻雀(マージャン)格闘倶楽部・滝沢和典とパイレーツ・仲林圭の顔が何度も映し出されていた。

 約40秒、卓上で無言の会話を交わした2人。最初は静かだった観客も、だんだんとざわめきだした。

 仲林が意を決したように滝沢へ放銃した瞬間、会場を大きな歓声が包んだ。

対局中の滝沢和典(右)と仲林圭©ABEMA

 「両方ともかっこいいでしょ?」

 滝沢のチームメートで、会場で解説していた佐々木寿人が問いかけると、さらに大きな歓声となった。

 ABEMAの放送では、解説の河野直也プロが「これは2人のキャッチボールだね!」と叫び、「2人の思いが通じました、どちらもやりきりましたね」と実況の小林未沙さんが応えた。

 元Mリーガーの朝倉康心プロは「2人の技量が組み合わさった、まさにプロの技だった。特に滝沢さんの気付きがすごかった」と評する。

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 牌図(はいず)は麻雀格闘倶…

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