今井信子さん

 競うことを、最終目的にするべきではない。今年6回目を迎える「東京国際ヴィオラコンクール」の創設者で、昨年度の朝日賞を受賞したビオラ奏者今井信子さん(82)はそう話す。コロナ禍以降、エンタメ化の一途をたどる国際コンクールの本来の在り方を、今こそ見つめ直すべきだ、と。

 ■競争が主眼ではない、全出場者…

共有
Exit mobile version