愛知県豊橋市を舞台にした漫画やライトノベルが人気だ。作者はいずれも豊橋にゆかりがあり、東京の出版社から刊行されて連載・シリーズ化している。36万7千人が暮らし、愛知県で人口5位の豊橋にどんな魅力があるのか。

絶妙に東×西 そんな豊橋が「おもしろい」

 2019年1月、月刊誌で連載が始まった四コマ漫画「だもんで豊橋が好きって言っとるじゃん!」(竹書房)。通称「だも豊」は、豊橋市の高校生が地元や東三河の特色、魅力を紹介する漫画だ。

 作者は、同市出身・在住の漫画家佐野妙さん。連載開始前の打ち合わせで「ご当地漫画」の提案を受けた時は、「豊橋は普通の土地」「漫画になんてならない」と思っていたという。

 だが、連載を持ちかけた担当編集者で、竹書房第2編集部の帰山裕(かえりやまゆたか)さん(47)の思いは違った。

 「方言や食文化など、良い意…

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