【動画】新燃岳の爆発的噴火の瞬間をドローンで撮影=産総研など提供
火山観測で、ドローンが活躍している。6月下旬から断続的に噴火が繰り返されている霧島連山・新燃岳(宮崎・鹿児島県境、1421メートル)では、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)などが、爆発的噴火の瞬間を映像で記録。世界的にも珍しく、火山研究を進める上で重要な知見だという。
産総研は今回、ドローン運用会社「株式会社JDRONE」(東京都)に委託し、7月3~7日、ドローンで火口を観測した。
通常のカメラと赤外線カメラがついた小型ドローン(展開時の全長35センチ)と、火山ガス観測用の中型ドローン(同81センチ)を活用。中型ドローンは30メートルのロープでつり下げた装置を噴煙の中に入れ、成分の測定とガスの採取ができる。
「(ヘリや航空機より近づける)ドローンだからこそ分かったことが多くあり、潜在的なポテンシャルをひしひしと感じた」。産総研地質調査総合センターの風早竜之介主任研究員(火山ガス)は語る。
6日には、ドローンを飛ばし…