電車信号が赤のまま交差点に進入した際のドライブレコーダーの映像=熊本市提供
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 熊本市は14日、市電が誤って赤信号のまま交差点に進入したと発表した。市電では、8日にも別の電車が赤信号のまま出発したことが発表されたばかりだった。

 市交通局によると、13日午前9時半ごろ、西辛島町方面から洗馬橋に進んでいた電車が、電停直前の交差点で、電車信号の赤表示を見落として進入。車なども使う交通信号は黄の点滅だった。

 電停に着いたあと、遮断機が下りなかったことで異変に気づいたという。他の車両などとの接触はなく、運転士と乗客3人にけがはなかった。運転士は無線で指令に報告して遮断機を使えるようにするため、5分ほど停車したという。

 市の聞き取りに対し、運転士はダイヤの遅れなどで「焦りがあって見落としてしまった」と話したという。

 市電では2日にも上熊本で電車が赤信号のまま出発(8日に発表)。事故につながりかねないインシデントは今年に入って4件になっていた。13日の件は国への報告対象になるインシデントにはあたらないというが、交通局は今月発足させる外部有識者による検証委員会で、あわせて再発防止を議論する。

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