梅雨や台風、急な暑さ……。天気の変化が激しいと、頭痛がする人も=2023年5月17日、群馬県甘楽町、小林一茂撮影

 ジメジメした雨天や台風、急な暑さなど、天気の変化が激しい季節になってきました。天気の変化があると頭痛がする……という人も多いのでは。どんな関係があるのか。治療法はあるのでしょうか。日本頭痛学会認定頭痛専門医で、かく脳神経外科クリニック(山口市)の郭泰植院長に聞きました。

 ――天気の変化で頭痛がする人は多いのですか。

 梅雨になり、頭痛を訴える患者さんは増えてきました。

 天気の変化に誘発されて起きる不調は「気象病」と呼ばれています。医学的な病名ではありませんが、天気によって頭痛や関節痛、めまいやうつなどの症状が起きたり、悪化したりすることは昔から言われてきました。

 ――どんな頭痛が起きるのですか。

 天気の変化で起きる頭痛の多くは片頭痛です。

 片頭痛とは、日常生活に支障がでるような慢性頭痛の一つで、画像検査では原因となる異常が見つかりません。ズキンズキンと脈打つような頭痛で、吐き気なども伴うことがあります。

 ストレスや月経周期などのほか、天気も誘発因子の一つと考えられています。

日差しや高温… 低気圧だけではない誘因

 ――なぜ天気によって起きるのでしょう。

 メカニズムについてはわかっ…

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