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報道各社のインタビューに応じる牧原秀樹法相=2024年10月11日午後3時2分、法務省、久保田一道撮影

 牧原秀樹法相が今月の就任後、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が明らかになっている問題で、牧原氏は11日、事実上の「政策協定」にあたる推薦確認書への署名の有無について報道各社のインタビューで問われたが、「改めて事実を確認した上でなければ答えられず、現時点では差し控えたい」と明言を避けた。

 推薦確認書をめぐっては2022年に朝日新聞が全国会議員を対象にアンケートを実施。9割が回答し、自民の4人が署名を認めた。牧原氏は回答しなかった。

 教団側との接点について自民党は22年9月に「点検」結果を公表したが、接点が確認された議員の中に牧原氏は含まれておらず、今月に入って衆院本会議や記者会見で、選挙支援を受けていたことや、教団や関連団体の行事に少なくとも10回出席したことを認めた。

 教団側との接点について23年2月までに終えたという党への報告内容の詳細についても「議員と党の間のやり取りに関することで、現時点で答えることが必ずしも適当ではない」と答えなかった。

 一方、22年8月に自身がSNSで「ネット上で『サヨク』と見えている人の多くは《中略》日本人を装った工作員の方である可能性もあります」などとした投稿の趣旨も問われた。牧原氏は、「思想的に違うからといって、おとしめるのはよくないという意味だ」と説明。強調したかったのは、この投稿の後段部分にある「本当の日本人同士は『和』の力で国を守らないといけない」という部分だったと述べた。(久保田一道)

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