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 筑波大で物理学を研究する傍ら、ギターを自作してきた関場大一郎さん(51)。自身の研究を生かして、20世紀の名工ロベール・ブーシェが作ったクラシックギターの音色を再現できるのではないか。そう思い立ち、プロジェクトを進める。

 筑波大入学後、フォルクローレ愛好会でギターに出合った。その後、バッハなどの独奏に興味を持った。教員になってからは演奏だけでなくやがて自作もするように。物理学の研究でも計測装置は自分たちで作る。手を動かして何かを作ることは日常だった。

 研究者としての専門は、物理学の知識を用いた先端計測手法の開発。測定する装置を設計図から作る。ギターのどこがどのように振動するのか。時間の変化でどのように音色が変わるか。ギターについても新しい計測手法を通して、ブーシェの音色の秘密に迫れると考えた。

■クラファン募り渡仏 名工ブ…

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