ホール・ビリャックさん(左から2人目)、スン・キゴウンさん(同3人目)と、江上喜朗社長(右)らミナミHD関係者ら=2025年8月5日、南福岡自動車学校、小陳勇一撮影

 運送業界の人手不足解消への一助となるか――。日本でトラック運転手になろうと、2人のカンボジア人が福岡県の自動車教習所で学び、大型免許を取得した。2人を受け入れた教習所の運営会社には、運送業界向けに新たな人材育成モデルを築こうという狙いがある。

 南福岡自動車学校(福岡県大野城市)で教習を受けたのは、ホール・ビリャックさん(37)とスン・キゴウンさん(27)。学校の親会社、ミナミホールディングス(HD、同市)がカンボジアで運営する教習所で8カ月間、日本の交通規則や生活マナー、日本語などを学び、7月末に来日した。

 ミナミHDがカンボジアに進出したのは2017年。江上喜朗社長は、日本式の教習所ビジネスを新興国に広げるとともに、日本の運送業で外国人運転手が働く時代がくるとにらみ、それに備える狙いがあったという。

 読みはあたり、日本政府は昨年、外国人労働者を受け入れる在留資格「特定技能1号」の対象に自動車運送業を加え、外国人運転手に門戸を開いた。

 今回の2人はカンボジアで…

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