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カリバタ英雄墓地内の残留日本兵の墓にはインドネシア国旗の赤と白に由来する花や線香が供えられた=2025年8月17日、ジャカルタ、河野光汰撮影
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 インドネシア独立宣言から80年となった17日に首都ジャカルタのカリバタ英雄墓地で残留日本兵を悼む墓参が行われた。同墓地には旧宗主国のオランダとの間に勃発したインドネシア独立戦争に参戦した28人の残留日本兵が眠っており、2023年には天皇、皇后両陛下も訪問した。

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 インドネシアで第2次世界大戦の終戦を迎え、現地残留を選んだ残留日本兵は約1千人。その多くが1945年から49年まで続いたインドネシア独立戦争に参戦し、約370人が生き延びたとされる。17日の墓参は残留日本兵が組織した「福祉友の会」が主導して行われ、同会関係者や在留邦人ら計約70人が参加した。

 連合国の占領下に置かれた日本での生活への不安など、残留日本兵が帰国を選ばなかった理由は様々だ。多くは家庭を築き、インドネシア名で生活するなど現地社会に根を張った。2014年に最後の残留日本兵だった小野盛さんが亡くなった。

 和歌山県出身の残留日本兵…

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