埼玉県と東京都との県境にまたがる狭山丘陵や周辺の自然環境を守るため、市民から寄付金を募って土地を買い取る「ナショナルトラスト活動」を進めている公益財団法人「トトロのふるさと基金」（事務局・埼玉県所沢市）が、発足から35年を迎えた。10日には新たな土地取得を発表し、「トトロの森」と呼び、管理・保全しているトラスト地は、66カ所となった。
狭山丘陵は所沢、入間、東京都の東村山、東大和、武蔵村山の各市と瑞穂町の5市1町に広がる。都市近郊にありながら、豊かな緑や懐かしい里山の風景が残され、宮崎駿監督のアニメ映画「となりのトトロ」の舞台のモデルともなった。
同基金によると、狭山丘陵の…
