厳しい暑さのなか、子どもたちの外遊びは制限されがちだ。そして、心配なのが運動不足。子どもたちに楽しく体を動かしてもらおうと、屋内でも取り組みやすい運動プログラムをキリンホールディングスと日本サッカー協会(JFA)が考案した。室内でも思いっきり体を動かせるのが大きな特徴で、今後、全国の幼稚園や保育園1千カ所への導入をめざすという。
7月上旬、東京都文京区の貞静幼稚園であった取材会には、年長組の園児約20人が参加した。
まずは担任の中林楓花教諭が「ここは森の中です。きれいな空気を吸ってみましょう」と声をかけ、深呼吸。その後、子どもたちは動物に変身。手をついてクマのように四つ足で歩いたり、ウサギのように跳びはねたりしながら往復移動をした。
次はボールを使った運動だ。中林さんがボールを落とした瞬間に子どもたちがジャンプしたり、一列に並んでボールを前後の子へ手渡ししたり、ボールを持って走ったり。全身を動かし、ボール感覚を育むだけでなく、友達との連携やコミュニケーションを促す狙いがあるという。
プログラムを終えると、子ど…